第12回精揉-1 『精揉は創造力と操作能力』 |
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12-5.まとめ・お天気と精揉の関係
12-5-1.出し度と工程イメージ
精揉機の出し度は?
精揉の取出し度は、含水率(DB)12%程度です。乾燥機へ入れた時に形が曲がらないで、ムレたり色が落ちたりしないよう十分に心水を取ってから取出します。精揉工程を各操作ごとに説明しましたが、創作的な工程であるということは、各操作のバランスが大切です。精揉工程全体の操作バランスについて一つのパターンを示すと右図のようなイメージです。こちらを参考にしてください。みなさんが創作的に精揉する場合も、「揉み出す速度=乾燥速度」と「茶温」を守ってくださいね。
12-5-2.お天気の影響と対策
精揉機は、他の機械と違ってオープンですが、お天気は乾燥に影響しますか?
精揉工程では、お天気の「相対湿度」が関係します。夏の雨の日などは乾燥しないため、「みのむし」になってしまうことがあります。洗濯物が乾かないのと同じですね。逆に一番茶時期の空気が乾燥した日には、乾き過ぎてガサガサのお茶になってしまうこともあります。
そういう時には、どうしたらいいのですか?
●湿度が高い時
湿度が高くて乾燥しにくい場合は、おもりをゆっくり引いて、回転数を全体に速めて使用します。
●乾燥し過ぎる時
おもりを速めに引いて、最高加重を長くもたせます。簡単な設備的な対策として、相対湿度が高くて乾燥しない時には、精揉機の溝に向かって扇風機を立てて風を送る、または簡単な送風パイプで風を送るなどの方法をとっている工場もあります。
また、乾燥し過ぎる時には、フードで覆って蒸散した蒸気を中に残るようにしても効果があります。これらの対処をする場合は、安全に注意して行ってくださいね。
12-5-3.まとめ
では、まとめに精揉機の使用標準を記しておきます。参考にしてください。
35K型 60K型 120K型 一番茶 二三番茶 一番茶 二三番茶 一番茶 二三番茶 火室温度(℃) 50〜60 55〜65 50〜60 55〜65 110〜120 120内外 回転数(r.p.m) 45〜55 40〜50 52 55 52 55 所要時間(分) 45〜55 40〜50 45〜55 40〜50 45〜55 40〜50 重量減(%) 75〜73 41〜72 75〜73 74〜72 75〜73 74〜72
いかがでしたか。 |
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