You are here: TOPPAGE お茶草子案内 お茶と文化  

 

お茶文化

 ちゃぶ台、茶柱、お茶漬けなど、お茶は暮らしの中で多くの文化を築いてきました。今もどこかの茶の間に残るお茶話あれこれ。

 

お茶の間

 テレビの画面から「お茶の間のみなさん」とよびかけられることがある。ふだん何気なく聞き流してしまうこの「茶の間」というもの、いったい何なんだろう。マスコミが「お茶の間向け」というとき、そこには、ほどほどの娯楽性をもった万人向けの内容といった調子がこめられている。いずれにしても、「茶の間」は「家族の団らん」とイコールのものとしてとらえている。
 ひところ、テレビのホームドラマでは、しばしば茶の間での食事シーンが出てきた。考えてみれば、家族が会話する場所としての茶の間がいかに大きな位置をしめているかがわかる。茶の間を除いて家族がつながる場というものは考えられないほどだ。

家族と茶の間
  それでは、なぜ家族団らんの場所を「茶の間」と呼ぶようになったのだろう。茶の間は、茶の湯が行われる茶室が変化していったものなのだろうか。それにしては、茶の間のくつろいだ雰囲気にくらべ、茶室のあらたまった心構えは、同じ「茶」ということばでありながら、むしろ対極をなす空間のように感じる。
 「お茶が入りましたよ」の一声で、それまで別のことをしていた家族が、茶の間という一所に集まり、談笑し互いに心通わせる。茶の間にはそうした温かさがある。

茶の間のルーツ
  茶の間のルーツをたどっていくと、かつての囲炉裏にいきあたるという。たしかに囲炉裏の風景と茶の間の温かさには共通点が見い出せる。昔から囲炉裏は日常生活の中心であった。囲炉裏を核として人々は語り合い、食事をし、そして茶を楽しんだ。茶の間が囲炉裏であるとすると、茶室は家でいえば奥座敷、客間にあたる。
 秦恒平氏が茶の間の「茶」の意味についてこう述べている。

「一期一会(いちごいちえ)の『会』の文字には、本来、人と人との寄り合う陽気や愉快や、また何事かを共に成そうという共感や決意が託されている。そういう共感や決意の原質を日本人が一家屋の部分に繋ぎとめてきたのが『茶の間』なのであって、そのもつ意義や機能が言わず語らずに認められつづけていればこそ、今日も昨日もテレビは『茶の間のみなさん』と語りかけてくる。『茶の間』の茶のはたらきが、今日もなお日本人の暮らしに十分な存在理由をもっている証拠である。」

 つまり、茶の間の「茶」は、もう単に飲み物を指しているのではなく、長い間培ってきた心jの絆にまでなっているという。  人に街で声をかけるとき、「お茶でもいかが?」と自然に言う。お茶飲む時間をともにすることで、親しみを感じあうことを誰もが知っているからこそ使われている表現なのだといえる。

*参考文献 『日本のお茶』  

 

お茶と文化 お茶の効能  

 

お気軽にご意見ご感想をお寄せください。

お茶街道文化会
主催:カワサキ機工株式会社