雄大な富士を望む牧ノ原の一角に初倉阪本茶農業協同組合の製茶工場はあります。
牧ノ原の中でも特に阪本地区は,気候や土壌に恵まれ,早出しの良質茶を生産し島田の特産品としても知られていますが,
近年世代の交代と共に農業の複合化,機械化が進む中,後継者不足,労働力不足など,悩みを持っていることも例外ではありません。
これらの問題を解決するために,平成4年工場再編の話しが持ち上がってから4年の歳月を経て,ようやく5つの茶工場の再編が実現し,
平成8年2月に日本一の規模を誇る製茶工場が完成しました。
工場概要
- 所在地: 静岡県島田市初倉阪本4857−3番地
- 代表理事組合長:喜瀬川 武司
- 組合員数: 正組合員68名 準組合員24名
- 敷地面積: 7,695平方メートル
- 建物面積: 3,276.2平方メートル *一部見学者コース設置
- 器具備品: 近赤外線分析システム EC肥料動態把握システム
- 機械規模: カワサキ240K FA5ライン
- 加工能力: 1日生葉処理量 55,620Kg
- 茶園面積: 79.9hr
- 生葉出荷計画: 平成10年には150万Kg
最新のコンピュータ制御の製茶機械により、
1日の生葉の処理量が55,414kgのこの工場をわずか1日2人3交代で対応することができます。
これにより労働力のほとんどを茶園管理や茶園の規模拡大に向けることができるようになりました。
これからも高品質のお茶作りのためにさらなる挑戦をしていきたいと思います。
新年度1茶,2茶を操業しましたが大変好成績をあげ,再編の効果が大いにあったものと自信を強くしております。
おかげさまで全国から見学者も絶えることなく対応に追われています。
牧ノ原開拓の先駆者”中條景昭”像