基本編ロゴ[生理生態]7.芽の成長点と補償作用
病害虫被害により側芽が出た幼木芽

◆C015.芽の生長ホルモン「オーキシン」

芽の頂部には成長点があって、オーキシンというホルモンが入っています。このオーキシンが側芽が出るのをおさえるはたらきをしていて、芽を切ると側芽が出てきます。 更新後の整枝では、この茶樹の再生作用を利用して、枝や茎の数をコントロールします。

たとえば三四番茶の生育初期に頂点を食害されると側芽が出ます(写真)。 節の短い所に小さな芽が出て細い枝をつくる結果となり、幼木の生育を阻害します。

◆C016.茶樹の補償作用と不定芽

不定芽(フテイガ)とは、決まっていないところから出てく芽のこと。 剪枝等によって側芽が出るべき葉の部分がなくなると、必ず「補償作用」という植物の回復する力がはたらいて、不定な位置から芽が出るのです。


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