◆A007.茶樹の生産樹齢は何年?
新しく開墾されている九州地区などの茶産地は別として、伝統的茶産地では茶樹の高齢化、改植の必要性が言われるようになりました。俗に茶樹の経済樹齢は40年程度と言われますが、それは経済樹齢については研究されていないのが実情です。私が研究機関に在職中、昭和12年に植えたやぶきたが、30年生になってもあたりまえに摘採できた経験があります。実生の場合なら樹齢は80年くらいまで使え、苗木繁殖でも条件が良ければ50年はもつだろうと考えています。
しかし、樹齢は生育環境によって異なりますから、更新後の再生能力が衰えるなど明らかに樹齢が原因と思われる障害が見られた場合には、改植を検討した方がいいでしょう。
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