基本編ロゴ[土壌]4.機械化と土壌改良

耕起
乗用型アタッチメントMCP
(深耕用のすき状の刃)
◆D008.乗用型茶園管理機による踏圧の問題

乗用型茶園管理機が普及して省力化が進みますが、踏圧の問題が心配されています。踏圧について鹿児島県、宮崎県、静岡県などで研究が行われており、鹿児島県の実験では、乗用型茶園管理機を20回往復させたところ、通 常の管理と比較して地表より深さ20cmにち密化した層ができることが明らかにされました。今後、累積の試験結果 が行われると思いますが、踏圧の累積は下層土のち密化を進める可能性があります。
したがって土壌改良は、機械化による省力化、施肥削減など近代的なテーマを前にした茶業において避けられない課題なのです。

踏圧の対策としては、乗用型茶園管理機にアタッチメントをつけて深耕します。


ロータバケット
ロータバケット
◆D009.畦間混層耕起とは

畦間混層耕起とは、静岡県内の茶園改良研究会で開発された機械を使った土壌改良方法です。まず茶園を中切りして機械が入るようにし、バックホーに装着した粉砕機で枝条を粉砕します。そしてロータバケットを入れて畦間を幅60〜80cm、深さ1mまですき込みながら混層耕を行い、有機物や土壌改良剤等を混入して土壌の物理性の改善を図ります。

また、現在、既存の茶園を乗用型茶園管理機導入可能な茶園にするために、移植による畦方向の統一と畦幅の確保を兼ねて混層耕起する工法と施工用機械の開発が行われています。

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