基本編ロゴ[防除]15.炭そ病

典型的な病斑
発生消長
◆BY004.炭そ病

炭そ病は梅雨時期や秋芽生育期に多発する注意すべき病害です。静岡県では三番茶を摘採しない茶園で最終芽に発生する例が多くなっています。

病原菌の感染には25〜27℃が適していて、新芽の上位3〜5枚目くらいに感染します。潜伏期間が15〜25日と長く、大型の病斑を見るまでには20〜30日かかります。 雨で飛散した分生子が新葉の目じから感染するため、雨が多い年にはとくに注意が必要です。

初期の被害葉は、葉の色がややあせて黄緑色の紋様が出て葉脈が褐変し、被害が進むと不規則にレンガ色の病斑となって現れます。

被害園

●防除

二番茶芽、三番茶芽、秋芽の開葉期に1〜2回防除します。とくに最終芽の防除が重要。また、剪枝によって発生葉を除去することにより次茶期の発生を抑制することもできます。

●主な登録薬剤

EBI剤 マネージ水和剤 1,000〜2,000倍
  スコア水和剤 2,000倍
  バイレトン水和剤 3,000倍
有機塩素剤 ダコニール1000 700〜1,000倍
銅剤 ドイツボルドーA 500倍
  Zボルドー 400倍
  コサイドボルドー 500〜800倍
ジカルボキシイミド剤 スバットサイド水和剤 1,000倍
その他の系統剤 フロンサイド水和剤 2,000倍

 


ロゴ
 
 木村塾TOP 木村先生プロフィール 基本編もくじ  

お気軽にご意見ご感想をお寄せください。

お茶街道文化会
主催:カワサキ機工株式会社

ochakaido@ochakaido.com