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典型的な病斑
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発生消長
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◆BY005.もち病
もち病は一番茶期の後半から発生が見られますが、二番茶芽と秋芽に発生が多く、新芽の生育期に雨が多いと発生しやすい病気です。雨が多く冷夏の年には三番茶期にも多発することがあり、山間地の風通しの悪い茶園で発生しやすい。
感染は、空気温度が高くなると担子胞子が飛散して新芽に潜入し発芽します。発芽にはほぼ100%の湿度を必要とし、感染から約10日程度で初期の病斑が現れます。
担子胞子は越冬芽に潜入し、付着したまま越冬して翌年新芽の生育にともなって感染して病斑をつくり、その後も高湿度の条件で飛散して伝染を繰り返します。
症状は、初期では表面に淡黄色の小さな斑点が現れ、数日後には数ミリ〜15ミリ程度に拡大して白色球形の病斑をつくります。また、茎にあらわれる病斑は大きく変形し、ひどくなると上部が枯死する場合もあります。
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