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ソルゴーを間作した幼木園
(静岡県榛原郡金谷町切山)
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◆W014.幼木園の間作
幼木園にとって、強風による落葉や断根、葉の傷から侵入する病害虫は大きな被害となります。風よけには防風ネットを設置する方法もありますが、間作による防風が効果をあげています。幼木の植え付けの際に茶園の畦間にソルゴーなどを植栽すると、幼木よりも高く成長して防風垣の役割を果たします。
間作には、ソルゴー、テオシントなど土壌の物理性を良くし、栽培も容易で有機物補給や暴風、防寒に利用できる間作物を選択します。土壌改良や肥料化には豆科の植物が良いのですが、茶園には余り向かないものが多く、管理上問題もあって利用は少ないようです。間作によって他の雑草の発芽率を抑える効果もあります。しかし、茶樹の生育を阻害しないよう、間作物の管理(刈り落し、病害虫防除)に留意する必要があります。
有機物の還元
また、間作には有機物を手軽に還元できるメリットもあります。 ソルゴーの場合は年3回位刈り取りができ、それを土壌に還元します。防風等への利用を考えて刈り取る時期や回数を決めます。
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