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基本編ロゴ[生理生態]3.根の機能

C007.根の分類と機能

根の役割は、土壌から養分や水分を吸収することです。枝のような色をした太根・中根[タコン・チュウコン]と、先端部にある白く細い細根[サイコン]とがあり、吸収能力が高いのは白い細根。細根は、養水分の吸収と同時に、地中の酸素を吸収し炭酸ガスを放出するという活動をしています。 一方、太根・中根は木化根で、養水分の吸収はほとんどせず、養水分を貯蔵蓄積する機能をもっています。

  • 根の機能:養分・水分・酸素の吸収、株を支える
  • 影響:葉の光合成に影響
  • 根の深さ:普通園根群域でおよそ30〜60cm(根群域:根の分布で量的に多く集中している部分)

根はポンプと同じように、葉が働く時に根の吸収能力も最も高くなります。これは葉部で活発に光合成や呼吸・蒸散が行われることで、必要な養分や水分を根が樹体に送り込むはたらきをするためです。年間でもっとも根がはたらく時期は10〜11月ごろです。

◆C008.有効土層が浅いor深いとは?

有効土層とは、根を張るのに適した環境の土層のこと。根を広く深く生長させるためには、有効土層をより深く確保する必要があります。 地上部の生育を良くするためには、根を広く深くはらせることが大切なのです。そのために、地中60cm以上の土の化学性、物理性の面で根の生育に適した状態にしておくことが土づくりです。

  必要とする酸素量
太根 0.1g
中根 0.22g
細根 0.48g
風乾重1g,1時間当り
農水省茶試

◆C009.酸素不足が最も大敵

根が有効にはたらくには酸素が必要です。中でも最も酸素を要求するのは、よくはたらく細根です。通気性、透水性の悪い土壌では酸欠を起こして生産力が低下し、時には茶樹を枯らすこともあります。ちなみに、1時間あたり必要とする酸素量は右のとおりです。

 


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