基本編ロゴ[生理生態]19.出開き度とは


◆C037.出開き度

出開きとは、開葉すべき葉(*)が全開し、芽の生育過程で一時的に生育停止する状態のことを言います。出開き度とは全芽数に対する出開芽の割合をいい、その進み具合が「芽の熟度」を判断する方法です。出開きが進めば、トータル窒素量、繊維質、アミノ酸などの成分含有量に変化が起きます。
出開きの進み方は気温によって変化しますが、平均して1日当り8%(開葉を5日とすると)、一番茶初期は5〜10%程度、二番茶期は10%程度を目安にします。ですから、枠摘み調査をした時に出開き率が30%で摘採予定が60%であれば「あと3〜4日待ちましょう」と計画を立てられます。

また、流通面から見た場合、摘採について反省するときに「どの程度の出開き度で摘採すべきだったか」という結果論として検証することも必要です。

 


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