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[大池橋・大池橋道標]掛川市大池
逆川を超えて500mほど進むと倉真川の流れにぶつかり、 大池橋を渡ります。大池橋は昭和36年竣工のコンクリート造。
大池橋を渡った所の交差点は、国道と県道が交差する五差路になっていて、東海道は掛川袋井線(県道253号)へと川沿いを左折します。左折してすぐ左手には、大池橋東海道道標が建てられていて、「←掛川宿宿境まで十三町(1.4km)|袋井宿宿境まで一里三十五町(7.7km)→
」 と示しています。
ここから大池一里塚まであと1kmほどです。
大池橋交差点の地図 |
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大池橋
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大池橋道標
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当時の大池は東海道から秋葉街道が分岐する要所でした。
江戸時代に歌川広重の「東海道掛川」は、大池橋の西側たもとから観た風景を描いたものといわれます。橋の手前に木造の常夜燈があり、橋を渡る旅の僧や子供、遠くの農民や空に上がる凧によって当時の庶民の暮らしを写しだしています。
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大池橋のむかし
『掛川誌稿』大池橋の項より
「掛川ノ下流駅路ニ架セル土橋ナリ、長二十九間餘、濶サ三間一尺餘ナリ、築城前ノ古駅路ハ、川ノ北ニソヒテ西宿ヘ渡リシトミユ、若此橋ヲ過テ西宿ニ行カハ、
咫尺ニ二流ヲワタラン、其理ナキニ似タリ、且村中殊勝寺ヲ路北山ト號ルトキハ、近ク駅路ノ北ニアリシヤウニ思ハル、サレハ此橋ハ明應後ニ造リシモノナルヘシ、
」
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東海道掛川 秋葉山遠景
歌川広重
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[秋葉神社遥拝所]掛川市大池鳥居町
大池橋西側のたもとを後藤商店北側の道沿い、ガソリンスタンドの西側に秋葉神社遥拝所があります。道に面して赤鳥居が建ち、大きな瓦葺屋根の水屋の奥に石積みの社殿、その右手小屋に古い額が保管されています。
秋葉山へと北方向森町を経由して延びる秋葉道との分岐点にあたるこの場所には、秋葉権現の唐銅大鳥居と常夜燈、「右あきは・・・大池村」と刻まれた自然石の道標があり、旅人の案内となっていました。
小屋の中に貼られた古い写真には、道をまたぐようにして大きな鳥居が建っています。現在も鳥居脇に建つ石柱が写っていることから明治22年以降に撮影したもので、保管されている額が鳥居中央にみられますから、かなり大きな鳥居であったようです。
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現存する自然石の道標 |
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秋葉神社遥拝所
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大鳥居に掲げられていた額
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[天竜浜名湖鉄道のガード]掛川市鳥居町
東海道は大池橋交差点を南へ曲って400mほどの所で天竜浜名湖線のガードをくぐります。ガードを過ぎると道はやや西へカーブして静かな町並みになってきます。
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天竜浜名湖線ガード
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天竜浜名湖線電車
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[大池一里塚]掛川市長谷
大池橋から1kmほど西、連祐寺の前に大池一里塚跡の道標が建っています。大池一里塚は江戸から59里目の一里塚で、北側が大池村と南は長谷村にあり松が植えられていたといいます。松は明治十年に伐採、街道両脇の塚も宅地化されて一里塚の面影はありません。
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大池一里塚跡
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