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昔ばなし
だいだらぼっち
むかしむかし、たけ山の池代(いけしろ)のほとりに、おじいさんとおばあさんと一緒にひとりの娘が住んでいました。それはそれは美しい娘で、気だてが優しく、おまけに働き者だったので、大勢の若者から嫁に来てほしいとのぞまれていました。 その中でいちばん熱心に申し込んでいたのが、だいだらぼっちでした。この男の大きいのなんの、なにしろ大井川をひとまたぎにすることなど簡単なことでした。娘は、こんな並はずれた大男が好きになれるはずもなく、また、ほかのどこへもお嫁に行く気もありませんでした。しかし、だいだらぼっちがあきらめもなく何度もかよってくるので、娘は姿を隠すことにしました。鯉に姿を変え、池代の水と一緒に山を越え、野守の池に移り住みました。 |
だいだらぼっちは、突然消えてしまった娘の姿をもとめて、あちらこちらをさまよいましたが、ついに見つけることができませんでした。
娘が水とともに野守へ移ったために、池代に水はなくてくぼ地だけになってしまいました。だいだらぼっちが娘を捜して歩いた足あとが、「安田の足窪」というところです。また着物をひきずって歩きまわり、でこぼこの土地が平らになったのが「布引きが原」だということです。 |
*参考『東海道金谷宿 昔ばなし』 金谷町教育委員会
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