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シバタ塾
第8回 粗揉-3『粗揉の速度と強さ』
8-3.葉ざらい手と底竹の隙間8-3-1.隙間調整の目的
葉ざらい手の隙間はどんな目的で調整するのですか?みる芽は小さいから隙間を短くするのかな?
そう思っている人もいるかもしれないけど、目的は茶葉が揉み手により込まれるタイミングを調整することなのですよ。隙間でタイミングを調整するというのは、茶葉を揉むためのスナップをきかせる度合いを変えるのです。葉ざらい手の長さによって、撹拌の速度と揉み込みに入る時間が決まりますから、隙間の変更によって落ちる時間が変化し、お茶をより込む度合いが変わる。ここで1ミリ隙間を上げると5分速くより込みます。
スナップをきかせるためなんだ。どんなことを基準にして決めるのですか?
葉ざらい手が長いと茶葉をもっていくタイミングが長くなるので揉み手のところへ落とすのが遅れる。短くすればそれだけ速く落とすので、より込みがよくなる。より込みをしたいときには短くするということですから、水分の多いミル芽ほど隙間を狭く、硬葉になるにしたがって広くします。
隙間の標準 1 2 3 バン みる芽 普通 硬葉 番茶 0.8cm 1.0cm 1.2cm 1.5cm
隙間調整測定器具この階段みたいな道具はなに?
葉ざらい手と底竹との隙間を調整するときに使う道具ですよ。この厚みが隙間の基準寸法にできているから、計測のための道具ですね。
8-3-2.隙間調整の仕方
どうやって調整するのですか?
葉ざらい手と底竹の隙間調整のしかた
葉ざらい手を垂直に降ろした状態で、底に上写真の計測具を置いて隙間を調整します。葉ざらい手はきちんと垂直に降ろしているか、確認して測りましょう。
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少しの隙間も手のはたらきに大きく影響するのですね。 次回は粗揉機の出し度です。 |
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