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基本編ロゴ[気象立地]2.寒風害・凍霜害

◆W004.凍霜害の部分被害

凍霜害の部分被害にあいやすい場所は、中山間地の茶園等で斜面に等高線に植えてある場合、株面の谷側に結霜して被害を受ける場合があります(下右図)。また、南北畦の場合、冬には冷たい気流が西から東へと流れることが多く、冷気が東側にたまって東側の株だけが霜の被害を受けることもあります(下左図)。

 
傾斜地では谷川に冷気がたまりやすく、部分的寒害にあう場合がある。   風が抜けない所では、東側に冷気がたまりやすい。

また、W001のように、土地の高低差がある茶園では低地に冷たい空気がたまりやすく、寒害にあいやすいことも覚えておきましょう。

◆W005.細胞外凍結と細胞内凍結

細胞外凍結とは、茶の組織は凍らずに茶葉に含まれる水分だけが凍る状態で、葉の柔軟性がなくなりますが細胞は生きていて被害とはなりません。しかしこの状態で風を受けると、樹体に柔軟性がないため青枯れや落葉などの被害が発生しやすくなります。
細胞内凍結とは、細胞の中まで凍結し細胞の核まで死滅することをいいます。 細胞内凍結まで進むと寒害となります。

◆W006.寒害寒風害。自然仕立ての場合は?

自然仕立ての茶園の場合、葉が日光を浴びやすいよう立体的に付くため、気流が抜けやすい形状になります。したがって弧状型と比較して寒害を受けにくい。さらに、葉が互いの輻射熱を得るので、凍霜害にも比較的強いといえます。しかし、立体的に葉が伸びて、しかも葉が大きいため、強風が吹いた時に凍結している場合は青枯れや落葉などの被害を受ける場合もあります。


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