基本編ロゴ[管理手法]4.被覆・更新

かぶせ茶園
かぶせ茶園

◆B004.被覆が生長に与える影響

碾茶(テンチャ)にする「かぶせ茶」など、遮光率の高い資財で長期間被覆された芽は、とても濃く明るい緑色で長く伸びた立派なものができます。被覆によって、苦味となるタンニンの比率が少なく、アミノ酸含有量の高い、良いお茶ができます。しかし、一番茶、二番茶と長期に被覆すると、茶樹が日光に当たれる時間が少ない。それは、生育上大きな負担となります。同じ茶園で毎年続けるのは、影響が心配されます。

摘採調整のために短期的に行う分には、問題ありません。

効果がない浅刈り◆B005.浅刈りを繰り返すと‥‥

最近、更新で浅刈りをしている茶園を多く見かけますが、樹形を整える目的での浅刈りは悪影響を及ぼします。4月号でお話ししたように、深さを枝の分岐を見て決めなければ更新効果は得られません。浅刈りで効果がある茶園はいいのですが、細かく分岐した枝が残るようでは更新効果がなく、かえって繰り返しによって枝の分岐をはげしくさせるだけです。

◆B006.整枝の深さと芽数のコントロール

整枝を深くすると芽をとってしまうため(C015)、側芽が出て芽数が増えます。そのため、摘採後の整枝のときには、摘採面より深くならないよう高さに注意して整枝します。


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