漢詩に見られる「山中の茗」
『経国集』(天長四・827年)には、嵯峨天皇の宮女が「出雲臣太守の茶歌に和す」として詠んだ漢詩があります。 「山中の茗、早春の枝。萌芽を摘み採って茶とする時。山傍の老は愛でて宝となし。独り金鑪に対い炙(あぶ)り燥(かわ)かしむ」 とあり、山で茶を摘み清水をくんで湯を沸かして飲む様子が歌われています。塩を少し入れたところ茶の味が更においしかったとあり、ここにも当時の喫茶風習の一端を垣間見ることができます。
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