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日坂宿
日坂宿の規模 日坂宿は、東海道の難所である小夜の中山峠の東側にあり、峠越えの麓集落です。江戸時代以前は西坂、入坂、新坂などと書かれていたらしく、室町時代に京都から鎌倉までの六十三宿を記した文書にも「懸川、西坂、菊川」とあり、紀行文にも同名で出てくることから、古くから峠越えの宿客を迎える小規模な宿が営まれていたようです。
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日坂宿の今
金谷から東海道の難所のひとつである小夜の中山峠を越えて、現在の国道一号線を渡ると日坂の宿の入口です。宿場の道は全体的に下り勾配で、東から本町、下町、古宮町と宿場の町並みがゆるやかなカーブを描いて続き、本町には、本陣、脇本陣、問屋場などの重要な施設が通りの北側にありました。日坂宿は幾度かの火災で古い建物はほとんど消失してしまいましたが、町の人々が屋号を掲げるなどして残された遺構を保全しています。
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本町と下町には、商家や民家に混じって旅籠屋が店を構え、大旅籠が3軒、中旅籠22軒、小旅籠8軒がありました。唯一江戸時代の面影を残しているのは、下町の古宮橋東側に建つ川坂屋です。当時は日坂西端の旅籠屋で、建物は一部修理増築されていますが、美しい格子窓などに往時の旅籠屋の面影を伝えています。
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