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シバタ塾
第10回 中揉-1『中揉の総論と中揉み機』
10-4.揉み手の回転数と葉浚い手の間隔
中揉み機揉み手の回転
お茶のカサがだいぶ減ってきました。中揉み機のより込み度合いは、どのように調整したらいいですか?
中揉み機のより込み具合は、揉み手の回転、バネ圧、揉み手と底竹との間隔で決まります。
10-4-1. 揉み手の回転数
中揉み機の揉み手回転数についておしえてください。
回転数が早すぎると撹拌してしまい、お茶を揉まなくなります。揉まないと上乾きしてしまいますから、注意してください。おおよそ、軸より手前に7割、後ろに3割くらいお茶が落ちる程度が適当と覚えておきましょう。
中揉み機の揉み手の回転数は、粗揉機と同様の計算式で求めます。
中揉み機揉み手回転数の計算式 N=回転数(rpm)
X=揉手移動角度
Y=揉手と葉ざらい手の開き角度
T=茶葉の落下時間(秒)
S=茶葉の落下距離(m)
D=胴の内径(m)
(※S=胴内径を代入)上記の式を要約すると、以下のようになります。 10-4-2.葉浚い手と底竹との間隔
葉浚い手と底竹との間隔は?
葉浚い手の間隔は、広くとるとより込みがよくなります。 この間隔は、原料のカサに関係するので、原料によって調整します。
葉浚い手と底竹の間隔
ミル芽 普通芽 硬葉 間隔 0.5cm 0.6cm 0.7cm
中揉み機での茶葉容積は、粗揉機に比較して5分の1ほどになっていますから、この間隔は狭くなっています。微妙な調整を正確に測定して行いましょうね。
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