●1-2-2.後継者問題について
茶生産者の高齢化は、私も講演会などに出かけて各所で感じています。自身の経営状態がどのような状態にあるか、今一度考えてみましょう。十年後二十年後にはどうなるのか。後継者はいるのか。茶園の規模や労働環境の改善は、労力の現状を反省して出てくるもので、そのあとに、規模拡大するあるいは共同で効率良くやる、管理を任せる、あるいは売却するなどの選択肢が出てきます。
後継者については、自身の経営の仕方にかかっている。若い人に「茶業もいいな」と思わせるような働きぶりがなければ後継者はうまれない。後継者に向けて魅力的な面を見せてあげるだけの余裕がなければいけないと思います。
そして、情報収集、新たなチャレンジなど、後継者となる人物が得意とする分野で、積極的に協力を求めていくこと。根本的に「施したことが成果となって返ってくる」という農業の醍醐味を知る機会を与えてあげることが大切なのだと思います。
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