[ケイズベルト・ヘンミィの墓]掛川市仁藤町(天然寺内)
ケイズベルト・ヘンミィの墓は、天然寺の西側にあります。
ヘンミィはオランダ人の貿易使節で、寛政十(1798)年はじめに長崎出島のオランダ商館を出発し、四月に十一代将軍家斉に謁見しました。そして五月に江戸を発って長崎への帰路、掛川連雀の本陣林喜多左衛門方に投宿した折に、かねてからの病気が悪化して亡くなりました。オランダ人でありながら天然寺で仏式での葬式を行い「通達法善居士」の戒名を受けています。その後、オランダ使節は江戸に参府する往復に掛川を通る際には必ず墓参し、ぶどう酒を墓に注いだと言われています。
墓は安政の大地震で損壊し、オランダ人の寄付で修繕されたものです。特異なカマボコ型をした墓石で表面にオランダ語でその由来が書かれていますが、表面が風化して判読できません。
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