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[天然寺前の交差点]掛川市仁藤町

葛布こたけやから50mほど北の交差点にある、白い壁に覆われた所が泉洞山天然寺です。浄土宗知恩院派で開創は明応三年と伝えられ、家康の加護を受けました。門前を東海道が通る立地から防衛機能も果たしていたらしく、『大概帳』によると朝鮮使節の宿となるなど東海道と関わりの深い寺でした。本堂は火災や安政地震で倒壊後再建されましたが、近年鉄筋コンクリートの本堂に建て替えられました。

寺の入口には「知蘭使節ケイズベルトヘムミ先生古墳」と刻まれた2mほどの石柱があります。

天然寺前の交差点
天然寺山門

[ケイズベルト・ヘンミィの墓]掛川市仁藤町(天然寺内)

ケイズベルト・ヘンミィの墓は、天然寺の西側にあります。
ヘンミィはオランダ人の貿易使節で、寛政十(1798)年はじめに長崎出島のオランダ商館を出発し、四月に十一代将軍家斉に謁見しました。そして五月に江戸を発って長崎への帰路、掛川連雀の本陣林喜多左衛門方に投宿した折に、かねてからの病気が悪化して亡くなりました。オランダ人でありながら天然寺で仏式での葬式を行い「通達法善居士」の戒名を受けています。その後、オランダ使節は江戸に参府する往復に掛川を通る際には必ず墓参し、ぶどう酒を墓に注いだと言われています。

墓は安政の大地震で損壊し、オランダ人の寄付で修繕されたものです。特異なカマボコ型をした墓石で表面にオランダ語でその由来が書かれていますが、表面が風化して判読できません。

ケイズベルト・ヘンミィの墓

[仁藤の大獅子保存小屋]掛川市仁藤町

天然寺の北側には、仁藤の大獅子保存小屋があります。仁藤の大獅子とは、耳の長さ1.2m、目玉の大きさ60cm、総重量300kgという日本最大を誇るもの。3年に一度の掛川祭り大祭に登場します。

 

仁藤の大獅子保存小屋

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