[白山神社]掛川市小夜鹿字小夜鹿
鎧塚からしばらくすると道がゆるやかに下り、右手に「白山神社」が見えてきます。お堂は新しく建立されたもので、美しく枝を伸ばしたシイの木がシンボルとなっています。由来や詳細は不明ですが、遠州では福田町の白山神社が古くから人々の信仰を集めていましたから、ここはその末社かもしれません。
神社の前には、東海道の道標が立てられています。「小夜の中山白山神社」[←日坂十四町1.4km・金谷宿宿境まで一里六町4.6km→]と旅案内を示しています。
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白山信仰
白山神社の総本社は石川県にある白山比め神社です(シラヤマヒメジンジャ)。白山は、修験道の三聖地として山伏僧兵が集まるところとなり、霊峰白山を信仰する山岳信仰の代表核として栄え、白山信仰の神社が全国に3000社近くあります。祭神は白山比めの大神(菊理媛・ククリヒメ)、イザナギ神、イザナミ神です。神仏混淆の時代、日本海を航行する船は現在の石川県の沖合いを通過するとき、帆を下ろして白山を遥拝する習わしになっていたといい、海運によって全国に勢力を広げていきました。東京の白山神社にみられるように、しだいに庶民に親しまれる信仰として土地に根づき、縁結び、商売繁盛、家内安全、受験、病気平癒、水の神として崇められ、特に江戸時代から歯痛止めの神として庶民から信仰された神様でもあります。
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