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[問屋場跡]掛川市日坂下町

下町の真ん中あたりに、明治初期の建物「藤文」があります。今は空き家となっていて、保全の手を加えられていないため街道から見ると時代相応の朽ちが見られますが、隣の「法讃寺」から裏手に回ると木造に漆喰をほどこした蔵があり、レンガや金物の装飾に時代の趣が見て取れます。また、敷地まわりには古い水路が流れていて、この辺りから昔の宿場の形態が伺い知れます。

 

伊藤屋藤文の蔵

[法讃寺]掛川市日坂下町

伊藤屋の隣には、三悟山真宗大谷派法讃寺があります。
開山が定かではありませんが、過去帳によると宝暦三年の住職が九代とあり、17世紀初めには寺として成立していたことがわかります。寺には、旅籠が満員の場合や僧侶の宿泊を受けていた記録があり、日坂の書家成瀬大域の碑があります。

法讃寺

[旅籠川坂屋]掛川市日坂下町

川坂屋は、たびたびの大火に遇った日坂宿で数少ない江戸時代の面影を残す建物で、建築年は日坂宿大火(嘉永五年・1852)後、または安政の大地震(安政元年・1854)といわれます。精巧な木組と細かな技法を用いた格子や欄間が特徴です。平成12年度に掛川市によって修復され、休日に一般公開されています。

川坂屋は日坂宿の中でも最も西にある旅籠屋で、上段の間があることから身分の高い武士などが宿泊した脇本陣格の宿であろうといわれています。かつては三百坪余りの敷地を有し、掛川城主から賜った茶室や蔵などがありましたが、昭和25年の新国道開通で分断され、国道を隔てた地にあった茶室や蔵は平成七年のバイパス工事で取り壊されました。

 

川坂屋の一般公開

●開館日:原則として土日祝日
●開館時間:午前10時〜午後4時(入館は午後3時半まで)
●入館料:無料
●駐車場:有

川坂屋
上段の間(一の間)
広敷とみせの間

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