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[相伝寺]掛川市日坂下町

逆川にほど近く建つ相伝寺は、遠江三十三観音霊場の二十一番札所にあたる古寺です。寺には日坂本陣片岡清兵衛の墓があり、古くから日坂の人々の信仰を集めた寺でした。

相伝寺

[秋葉常夜燈・庚申塔]掛川市日坂下町

相伝寺参道の入口に秋葉常夜燈があります。建立は天保十年の銘があり、高さ2.7mほど。位置はほとんど移動されていないものと思われます。

また、相伝寺境内に古い庚申塔があります。
庚申信仰の盛んな頃に宿内の講連中が建立したものらしく、日坂宿世話人の名が刻まれています。船形向背に六臂三面(ろっぴさんめん)の立像で、その形状から馬頭観音とも考えられます。側面に「文化四丁卯七月十四日」とあり、文化四年は1807年。 十辺舎一九が『東海道中膝栗毛』を出版し、第二次東海道ブームとなった1802年から5年後にあたります。

相伝寺の秋葉常夜燈

[高札場と下木戸跡]掛川市日坂下町

相伝寺の脇には、日坂宿の高札場が復元されています。 当時は相伝寺観音堂敷地内に10坪ほどの土地を設けてありました。

高札場とは、幕府や藩の定めた法令や禁令を板札に書いて掲げた場所のことで、人々の目をひく場所に設けられました。日坂では「下木戸の高札場」と呼ばれ、天保十四年の記録「御尋ニ付申上候」書付には、高さ二間、長二間、横七尺とあります。明治六年、法令の公布方法として適さないとの理由から撤去されました。
現在復元された高札場はこの記録に基づくもので、掲げられている「親子、切支丹、駄賃…」等の高札も幕末まで続いた法令です。
高札場(復元)
下木戸跡

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