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シバタ塾
第12回 精揉『精揉は創造力と操作能力』
12-3.揉み釜の温度
12-3-1.茶温と火室の温度
製茶工程全体を通じて、茶温を人肌に守るのは大切なことです。精揉工程では、水分乾燥速度がとてもゆるやかになっていますから、茶温が上昇しないように火室温度を調整します。 茶温を35〜36℃にするには、下記の火室温度に設定しましょう。
火室温度調節の目安
一番茶 夏茶 60K 50〜60℃ 55〜65℃ 120K 110〜120℃ 120℃内外
守らなければいけないのは茶温ですね。どうやって茶温を知りますか?
体温計を使って計測しましょう。茶缶などにお茶を入れて体温計を入れて測ります。
12-3-2.工程中の温度調整
精揉工程中に揉み釜の温度を調整しますか?
精揉機の機種によって変えられないものもありますが、調整できれば右図のような加熱が理想的です。
まず、投入10分前くらいに、火室を予熱で温めておきます。 工程の始めは弱火、分銅を一番引っ張る直前にやや火を強くします。そして、分銅を戻す少し前に再び弱くして、遊び揉みの時に強くします。でも、火室温度はおもりの引き方と関係しますから、しとりがなくなって茶温が上昇しないよう注意して温度を上げましょう。
茶温は一定に保てますか?
火室の温度を上下させるのは加重との関係で、茶温は一定が理想。目標茶温34〜36℃に保つよう努力します。とくに、おもりを引いて火室の温度をあげた時や、遊び揉みの時は茶温が上昇しやすく、取出しのときは36℃くらいになっています。茶温が37℃以上に上がらないよう注意しましょう。
次は、投入量と回転数をおしえていただきましょう。 |
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