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シバタ塾
第13回 乾燥・荒茶『乾燥と荒茶の保存』
13-1.乾燥工程と荒茶

13-1-1.乾燥機への投入

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乾燥工程は、含水率12〜13%程度の精揉葉を投入して、荒茶状態、5%程度まで乾燥させる工程です。



精揉機の出し度というのは、今までは少し早く出した方がいいと言われてきましたが、現在の乾燥機の能力から考えると、あんまり若く出すと能力範囲を超えてしまってうまくいかない。 精揉機の後半を「乾燥工程」と考えて、乾燥機の能力をカバーすると考えた方がいいです。乾燥機投入時の含水率が高いと、乾燥機の温度を上げる→温度を上げると色を落とす、ムレてしまう、という問題が起こります。


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ほかに注意することは?



FA工場ならオートメーションで投入されます。茶葉の層があまり厚くなると、ムラ乾きしたり、上乾きしますから注意しましょう。
それから、深蒸し茶で粉が多いものは、乾燥ムラが起きやすいので注意しましょう。

 

13-1-2.乾燥温度・風量とお天気の関係

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乾燥工程は、原料やお天気によって設定を変えますか。



乾燥は、温度・風量・時間の操作で乾燥度合いを調整します。
空気中の水蒸気が多いと乾燥しにくくなりますし、空気が乾燥していれば乾燥し過ぎて上乾きしてしまいますから、お天気、絶対湿度によって設定を調整します。 下右図のように、絶対湿度が低い時には、風量を減らして熱風温度を上げ、高い時には、風量を多くして熱風温度を下げます。

※熱風温度を80℃以上にすると、過乾燥になり火香がつきますので注意してください。


風量調節レバー

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風量の調整は、このレバーの引き方で60%〜100%まで調整できます。絶対湿度によって調整しましょうね。


さあ、もうすぐ荒茶になりますよ。
次ページは乾燥機の出し度についてです。

 

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主催:カワサキ機工株式会社