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シバタ塾
第5回『蒸熱工程の実践』
5-2.蒸し度と傾斜角度5-2-1.蒸し度とは
蒸し度は、温度×時間の面積と考えます。他の条件が微妙に影響を与えていますが、一般的に蒸熱温度は100℃と一定なので、「40秒」のように蒸熱時間でその程度を表しています。若芽は短く、コワ葉はやや長く設定するのが通常で、摘採から保管した時間によっても微妙な調節が必要です。
[表1]一般的な蒸し度(蒸胴内通過時間)
みる芽標準蒸し 30〜40秒 普通葉 標準蒸し 40〜45秒 コワ葉標準蒸し 45〜50秒 深蒸し 60〜80秒 特蒸し 90〜120秒 蒸し時間の調節は、胴回転式蒸機では蒸胴の傾斜角度を調整して行います。生葉の性質や形状が変われば、蒸し時間を調節する必要があるので、傾斜角度の補正には注意しましょう。
蒸胴通過時間の計算式は5-2-2.傾斜角度
マイコン型蒸機蒸し度を一定にするためには、在胴量を均一にすること。在胴量は傾斜角度によって調整します。FA工場の蒸機は、傾斜角度はコンピュータ制御で調整されています。生葉の蒸し時間を点検する場合には、試験的に投入する生葉に目印をつけ、排出されるまでの時間を測定して平均値を求めましょう。
一定にならない場合は、胴の回転数や投入量を調整する必要があります。
傾斜角度によって蒸し度を調節 たとえば、6kg投入時の傾斜角度による蒸し度は以下のようになります。(赤字が在胴量)
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