特集6.土壌
4:土質土性 |
参考までに、茶園に利用されている土壌について簡単にご紹介します。 6-1-5でお話したように、土壌が荒茶品質にあたえる影響は解明されていません。しかし、さまざまな茶園を観察してきて、体験的に感じることはあります。生産者のみなさんにとっては、自分の茶園の土壌を十分に理解して、よりよい生産をするための茶園管理を継続していくことが大切です。とくに化学性については指導機関などで診断して改善対策の指導をされていますが、物理性の対策が乏しいように思います。施肥削減のこれからの茶業では、土づくりに積極的に取り組んで吸収率を高めることがとても大切です。 |
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■4-1.富士火山灰土壌 富士山ろく周辺は火山で噴出したものが風化した土壌です。 |
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■4-2.赤黄色土壌 静岡県牧之原周辺の土壌は赤黄色土で、牧ノ原系統、金谷原系統、大沢原系統などに分類され、それぞれに土質土性が違います。全般的な特徴としては、粘質でち密になりやすく、赤黄色。
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■4-3.砂質土壌 水蝕風蝕によって砂が集積した土壌です。粒子が大きくサラサラしていて、保水性、保肥力が非常に弱い。海岸線や河川流域に近い場所に多く、静岡県では相良、浜岡、御前崎などにあります。
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■4-4.その他の土壌 ●黒ぼく(非火山性) ● 関東ローム層 |
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■4-5.土壌の差違を表す基礎データ 茶の品質には土壌の化学性が影響しますが、茶樹の生育には物理性が大きく関与します。ですから、それぞれの土壌について化学性を調査したデータをもとに解説することはあえてしません。みなさんが自分の茶園を判断する際には、毎年農協などで行われる土壌診断の結果を参考にしてください。(ひとつの指標または一例として基本編に掲載しておきます。) |
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特集6もくじ |6-1:土のはたらき|6-2:土の中の変化|6-3:理想の三相分布|6-4:土質や土性のこと| |
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