12月号 5.組織の方向性と前向きな気持ち
-闊達な意見交換から将来が見える-
会議風景photo
●12-5-1.大きな目標を立て闊達な意見が交わされる組織にしよう

茶業経営では、摘採、製茶して納品した製品の品質と収量から所得が決定されます。茶組合、法人、個人等様々な経営組織がありますが、組織ごとに課題があり生産目標があるはずです。それらの課題を解決し、目標達成に対して前向きに取り組む姿勢が今の組織にあるかどうか。組織の将来を話し合う時に、シーン..と沈黙しているようでは組織の発展は望めません。自由な意見が飛び交い、時には喧々諤々と議論を交わすような場があってほしいです。
相場や気象条件など不確定要素を含んだ中で行う経営決断では、儲かればいいが、マイナスになった時のリスクもあります。役員が強いリーダーシップをもって組織の目標をみんなに理解させて、具体的な施策や効果の可能性やリスクまでも納得して、組織ぐるみで取り組むことが最終的には組織の発展につながります。


課題●12-5-2.課題に前向きに取り組む

高齢化、規模拡大、機械化、改植の必要性、輸入茶の脅威など、茶業全体の抱える問題がたくさんあります。それらの課題には、一個人では解決できなくても組織ぐるみで改革すれば、打ち勝てる課題もあります。目に見えて直面した課題に対して、毎年流して過ごしていく組織と、将来を見据えて長期的プランを立てていく組織とでは、いずれ大きな差が生じてくるでしょう。


茶園管理の徹底●12-5-3.栽培管理の徹底が結果につながる

茶業経営において、値段以上の価値のあるお茶をつくれるような茶園づくりが大切です。これは摘採時期に左右される面が大きいのですが、茶商さんから「値段のわりに生がいい」と言われるようなお茶づくりが望まれています。それに合わせて、収量を確保しながら品質の良いものをつくりたければ、茶園管理から反省する必要があります。施肥の吸収率アップを図る、芽数が原因なら芽数のコントロールをするなどの栽培管理を計画し、組織ぐるみで茶園を改善すれば良い結果につながるはずです。

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12月号もくじ 12-1:寒風害対策12-2:寒害対策と有機物投入12-3:一年の反省12-4:組織の反省12-5:目指す方向性

 

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お茶街道文化会
主催:カワサキ機工株式会社

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