12月号 2.寒害対策と有機物の投入
-農閑期だからできること- |
寒害の対策は、広範囲の茶園で行うのはたいへんな作業です。加えてこのところ温暖化の傾向もあって施す茶園が少なくなりました。寒害対策には相当の資材投資と労力が必要とされますが、そのわりに発生の確率が低くなってきたように感じられるからでしょう。 しかし、気象災害はいつ起こるかわかりません。気象庁の長期予報を参考にして、こまめに情報収集する体制が、災害を防ぐ第一歩です。 |
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●12-2-2.棚がけ被覆は白い寒冷紗で 寒害の防止対策は、設備が用意できるならば、防霜対策で紹介した「棚がけ被覆法」が望ましいです。この時期は防霜時のように「かぶせ」の効果を求めませんから、光が入るように白い寒冷紗を使います。 保温効果を求めるには、遮光率の高い黒い寒冷紗の方が良いのですが、遮光率の高いものを用いると芽数や生育に影響するため、白い寒冷紗を使います。 しかし、降雪地帯では、天井に雪が積もって棚に重さがかかり棚が倒れる危険があります。雪が降ったら天部のネットをはずして側面のみ残し、降雪後の寒風にそなえます。 |
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●12-2-3.幼木園の敷草は株元集中 幼木園では、株元に集中して敷草を敷き込みます。畦間全面に敷くと地面からの放射熱を利用できず、逆に冷気が停滞しやすくなります。敷草の量は、800〜1,200kg/10a程度を準備してください。 ●12-2-4.有機物投入のチャンスです 秋期に有機物の投入ができなかった場合は、冬の農閑期に有機物を投入しましょう。有機資材を調達しやすい季節ですから、近くの山にあるススキなどの刈り草や稲藁などを活用します。 |
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12月号もくじ |12-1:寒風害対策|12-2:寒害対策と有機物投入|12-3:一年の反省|12-4:組織の反省|12-5:目指す方向性| |
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お茶街道文化会
主催:カワサキ機工株式会社
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