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長松院を過ぎて1kmほどで東山の集落が現れます。このあたりが粟ヶ岳山頂までの道程の中間地点にあたり、見事な茶畑が広がる東山は掛川でも有数の茶産地です。JA東山支所前には東海道から4.5kmの看板と、粟ヶ岳の名所をめぐるハイキングコースの案内板があります。 |
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粟ヶ岳ハイキングコースは山頂に近付くと森の中を通っています。案内板をたよりに下草の茂った自然道を進むと、曹洞宗無間山観音寺が現れます。ここは遠江三十三観音第二十三番札所にあたり、十一面千手観音菩薩を本尊に奉っています。建物は近年まで虹梁の入った唐破風がありましたが、朽ちたためか取り払われ威厳が損なわれてしまいました。 |
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東山地区を抜けると道はしだいに急な上り坂となり、ハイキングコースが整備されています。ふもとからの距離はおよそ9kmで、徒歩1時間ほどのコース。
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山頂の大きな木立に囲まれた所に阿波々神社があります。その縁起はよくわかりませんが、『掛川誌稿』は諸国の阿波神社をあげて、それらを「齋部氏ノ徒ニ立テタリシ祖神ノ祠ニテ...」と記しています。 |
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粟ヶ岳は、空道上人が弘誓の大願をたてて粟ヶ岳山頂に鐘をかけ、「この鐘をついてこの世で長者となる代償に死後責め苦を受ける無間地獄がある」との話が広まり、金銭に目がくらんだ人々はこの鐘をつくため渓谷に落ちたという「無間の鐘」の昔ばなしがあります。欲深い人々が集まるのを止めるために、寺の住職が山頂の井戸に鐘を埋めたと伝えられ、この井戸が「無間の井戸」と呼ばれています。
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主催:カワサキ機工株式会社