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11-3-1.排気温度とは
どうして中揉機は熱風温度ではなくて排気温度なのですか?
10-1で説明したように、乾燥が進むと含水の状態が変わり、湿球温度の計測ができなくなります。濡れたガーゼが絞っても水が出なくなったようなイメージですね。そこで、茶温を守って乾燥させるために、排気温度が茶温よりもほぼ2℃低いということから「排気温度」を基準にして、熱風温度の調整に利用しているのです。
注意
茶葉を機械から取り出して茶温を計測することはできません( 取り出した時点で温度が下がるため)。手で人肌を確かめずに、排気温度を基準に茶温を守りましょう。
11-3-2.排気温度の変化
では、排気温度を工程中どのように使いますか?
お天気に影響されますが、下図のように変化します。この安定期(平衡状態の時)に茶温が設定温度になるように、排気温度を基準にして熱風が調整されます。
調整のしかたは、 まず、空転時(茶葉を入れないとき)排気温度が50〜55℃になるよう設定します。茶葉を投入すると排気温度が下がり、投入10分後位経つと排気温度が30〜32℃(夏期は32〜34℃)に安定します。そして、限界含水率に達すると茶葉は減率乾燥となり、排気温度が上昇します。排気温度が4℃程度上昇したら茶葉を取り出します。
中揉機排気温度曲線 平衡状態の間は恒率乾燥が保たれている状態。減率乾燥に移行するにしたがって、排気温度は上昇をはじめる。
2in1やマイコン型中揉機には、制御盤に排気温度計がついていますね。
MW,MW-FAの制御盤
排気温度を設定すると、ガス温度調節を行うしくみになっています。ここで「茶温を34℃とする場合は32℃」という具合に設定をしましょう。
排気温度、わかりましたか? |
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主催:カワサキ機工株式会社