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シバタ塾
第9回 揉捻『新しい時代の揉捻』
9-3.投入と揉捻のはたらき9-3-1.揉捻機への投入量
揉捻機への投入量の決め方をおしえてください。
茶葉がみる芽か硬葉かによって容積が異なりますから、原料の質によって投入量を加減します。みる芽はかさが少ないので多く、硬葉は少なく投入します。
適正な揉捻機投入量の目安をおしえてください。
原葉によるさお角度 注:おもりの位置は、いちばんおもりをかけた状態の位置にします。揉捻機のさお(分銅加錘棹)の角度を目安にします。水平よりもやや下がっているくらいがよいのです。多すぎたり少なすぎたりすると、鉢内での茶葉の動きが悪くなりますから注意しましょうね。
9-3-2.鉢内茶葉の動きに注目
鉢内の動きの良い悪いとは?
揉捻機の鉢内では、茶葉が内側から外側へと動いています。この動きは手揉みの「ころがし」の後半ように、鉢の中で内の葉を外側へ、外の葉を内側へと送ることで、まんべんなく揉まれるような働きをしています。
手揉みのころがし(後半) 揉捻機の茶葉の動き
ここで揉捻のはたらきを覚えてくださいね。揉捻とは、揉捻機がお茶の葉を揉むのではなく、お茶の葉が互いにお茶の葉を揉んでいるのです。このとき茶葉水分が多すぎても少なくても茶葉の動きはよくありません。
粗揉を早く出しすぎれば、茶葉はすべって揉まれません。また、粗揉の遅出しは葉切れを生じ水気が表面に出ないので動きが悪くなる。揉捻効果はどちらもよくありませんね。
うどんやそばを打つときの水加減とおなじで、ちょうど良い水分のときだけしか揉捻効果を出しません。
次はおもりの調整をおしえていただきます。 |
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