2月号
4.この冬の気象推移から
-土壌中残留窒素量・芽の休眠状態- |
気象の傾向が曇天多雨の場合には、硝酸態窒素の溶脱が多くなり、土壌の残留窒素量が不足しがちです。茶樹はアンモニア態窒素を主体に吸収しますから、施肥効果が長い有機物によって供給するのが理想的です。
秋肥から相当期間が経過した冬期には、ECの計測値0.1以下まで窒素量が減ることがあります(通常0.4〜0.5)。 ※その場合、年間の施肥基準は守るようにこころがけてください。 |
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冬に寒さが続くことは、茶樹の生育上、また越冬芽の環境として良いことです。休眠を充分とった一番茶芽は均一になります。しかし、2月上旬に暖かい日が10日以上続くと樹体内の流動が起こり、芽の活動がはじまって翌年一番茶芽に影響する場合があります。 気象変化への対策は投資を要するため難しいのですが、品質の予測をするうえで、冬期の気象が一番茶の品質に影響する要素となることを覚えておいてください。 |
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1〜3月の3ヶ月予報の見通しでは、北日本は平年並、西日本では高めの気温との情報が出されています。気温がマイナス10℃以下になると寒害の被害を受ける危険があります。危険性の高い地域では注意してください。
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2月号もくじ |2-1:環境保全と施肥 |2-2:春肥の与え方|2-3:肥料の種類|2-4:この冬の気象|2-5:[造成]植え溝の作り方| |
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お茶街道文化会
主催:カワサキ機工株式会社
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