2月号 5.[造成]植え溝づくりと植え方
-生育と管理を考慮した植栽-


2-5-1.植え溝をつくる

改、新植茶園では、3月の定植に合わせて1ヶ月前の2月に植え溝を掘ります。
植え溝は右図のように深さ30cm、幅50〜60cm(二条植えの場合)に掘り、植え溝の底が乾いてから、完熟たい肥、刈り草、有機資材、ロング肥料等を入れて浅く起こし、1ヶ月ほど風化させます。

*単条植えや千鳥植えの場合は、深さ30cm、幅30cm


2-5-2.植え方

畦の方向
畦の方向は南北畦が基本ですが、管理作業の効率上、農道と直角にとるなど機械化を含めた配慮が必要です。傾斜地では、土壌の侵食を防ぐために等高線と平行に畦の方向を決めます。

畦幅と株間
畦幅は1.8m(1間)とし、 株間は40〜50cmの間隔をとります。
(単条植えや千鳥植えの場合は、株間を30〜45cmとします。 )

二条植え
単条植え、千鳥植え等の栽植方法がありますが、将来的に乗用型摘採機を導入する場合、摘採面のR=3,000となり、単条植えや千鳥植えの場合、摘採面の両端が弱くなりやすい。二条植えにすれば茶樹がバランスよく生育し強弱の問題は解決しますから、二条植えを選択するのが適切と考えます。

基本編ロゴ 単条植え、千鳥植え
乗用型摘採機の弧と茶株


2-5-3.苗木の計算

二条植えの場合の必要な苗木本数は、次のように計算します。

10a当りの苗木本数
(畦幅1.8m、株間40〜50cmとして)

10a当りの畦の長さ=10,000m2/1.8m=555.6m
555.6m÷40cm×2()=2,778本
555.6m÷50cm×2()=2,222本

 


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 2月号もくじ 2-1:環境保全と施肥 2-2:春肥の与え方2-3:肥料の種類2-4:今年の気象から2-5:[造成]植え溝の作り方

 

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主催:カワサキ機工株式会社

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