9月号
1.秋整枝前の仮整枝
-2度に分けて整枝する意味- |
●9-1-1.幼木園では仮整枝を 自然仕立てから弧状仕立て(機械摘み)に切り替える幼木園では、本番の秋整枝の前に仮整枝を行います。整枝を2度に分けるのは、機械摘み仕立てにするために一度に刈り落としてしまうと、被覆されていた葉がいきなり露出して日焼けを起こして落葉する可能性があるからです。 仮整枝で伸びた茎を先に止めてある程度の形をつくり、二度目で機械に合った形状(弧状仕立て)に整えます。 仮整枝は秋整枝本番の2週間ほど前に行います。 その年の気象や地域によって異なりますが、静岡県で9月下旬頃、九州南部で10月上旬頃が目安です。 |
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●9-1-2.遅れ芽の多い茶園や更新園の芽をそろえる 仮整枝によってある程度芽をそろえることもできます。遅れ芽の多い茶園や整枝しなかった更新園でも仮整枝を行います。徒長した芽をそのままにしておくと、木化した太い枝から出る芽は幼葉形成が遅れるため、芽の生育が不均一になります。なるべく均一化するために、伸びている芽を止めて、その補償作用によって先に次の芽の支度を始めさせるのです。そうすれば本番の秋整枝でかかる下の茎と幼芽形成の期間が短縮され、比較的均一化されます。 また、二番茶後に更新した茶園で再生芽の生育が悪い場合には、更新後の整枝をしないで秋まで葉を付けておき、回復を待って秋整枝をします。とくに今年(2001)は夏の高温干ばつにより再生芽の生育が著しく悪い茶園も見受けられますので、秋整枝を早めたり無理して深く整枝したりするのはやめてください。この場合も、越冬芽の均一性をはかるために仮整枝を行います。 |
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9月号もくじ |9-1:仮整枝 |9-2:秋整枝の時期|9-3:秋整枝の深さ|9-4:秋整枝の注意とテクニック| |
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お茶街道文化会
主催:カワサキ機工株式会社
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