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金谷の石畳


金谷の石畳

歴史の足音がする金谷の石畳

JR金谷駅のガードをくぐってしばらく行くと、石畳に包まれた小道の坂にさしかかります。これが金谷坂の石畳。街道の難所を少しでも楽にと敷かれたものですが、お世辞にも歩きやすいものではありません。でも、緑の木立に埋もれた坂道は情緒たっぷり。江戸の昔を味わうなら、汗をかいてのぼってみる価値あり。登りきった高台には大井川を眼下に、富士を望む金谷台の景観が迎えてくれます。東海道の箱根、中山道の十曲峠とともに石畳が残された、この金谷坂。当時の石畳は文政年間の頃できたと言われますが、現在のものは金谷の町民の皆さんが「一人一石運動」で平成四年に再現したもの。わずかに残っていた石畳が430mまで拡張されました。



石畳茶屋

古色香るくつろぎ処「石畳茶屋」

金谷坂の石畳の入り口に建てられた、くつろぎのスポット。町屋風数寄屋造りの建物は、周囲の静けさとあいまって、訪れる人に江戸時代の旅人気分を楽しませてくれます。囲炉裏がしつらえられた広間で、ぜひ金谷茶を味わってみてください。ここから金谷坂を越えて菊川の里、さらに小夜の中山を越えて日坂宿へ…。
現代とはくらべものにならない厳しい旅の道すがら、古人の息づかいが聞こえてきそう。
営業時間:午前10時〜午後4時
休館日:毎週月曜日 
TEL 0547(45)5715



芭蕉句碑

道のべの 木槿は馬に くはれけり

有名な「野ざらし紀行」の中に出てくる句。馬の背中に揺られながら旅をしていたら、馬がふいに立ち止まったかと思うと、目の前で白い木槿(むくげ)の花をむしゃむしゃ食べてしまった。私は俳句に頭を悩ましているのに、お前はそんなにもあっけなく食べてしまう。でも本当に滑稽な人生を歩んでいるのは、私なのかもしれないね…。張り詰めた空気がフッと抜けるような、そんな芭蕉の一皮むけた自由人の心象が浮かんできませんか。




 

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主催:カワサキ機工株式会社