特集3.茶園観察に出かけよう
2:チェックポイントと原因追求 |
■2-1.芽が不均一なのはなぜ? 芽の均一性は、生葉の品質に求められる重要な要素です。2〜3葉期の芽伸びを見て、芽が均一かどうかをチェックしましょう。 前年の秋整枝や春ならし、前年の摘採が今年の均一性に影響します。原因としては以下のことが考えられます。
前年の摘採が原因の場合は、芽伸びを観察して適期に行うよう注意します。整枝は今年の芽数を観察したうえで翌年の計画を立て、適期に正しい深さで行います。また、枝の太さがバラバラだったり、細い枝が見られた場合には、その分岐している下で更新します。 |
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■2-2.摘採の対象にならない小さな芽 茶園を観察するとき、どうしても摘採面の芽だけを見てしまいがちです。しかし、結果としての芽の状態を見てから、その原因をさぐるために株の中もチェックしてください。 摘採の対象にならない小さな芽が、摘採面の下に多くある。 秋整枝の時期が早すぎたか、春ならしが不均一に行われたと考えられます。凍霜害にあった茶園の場合、芽の成長点が障害受けてとまり、予定外の時期に下に芽をつくってしまいます。また、前年秋整枝後に開葉した芽が病害虫の被害にあって同様に芽をつくったとも考えられます。 無効芽は、一番茶を摘採した後に伸びて遅れ芽となります。遅れ芽が伸びきったと判断された時点で、二番茶に影響しないように処置します。時期が早すぎると整枝にかからない芽が残ってしまい、遅すぎると茎が太くなって枝のバラつきの原因となり、翌年一番茶の不均一を招きますから、時期と深さを十分注意して処置してください。 |
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■2-3.更新効果が出ていない 前年に更新した茶園は、思惑通りに枝が生長しているかどうかを確認します。更新したにも関わらず効果が出ていない場合は、更新位置に問題があったと考えられます。同じ位置で更新を繰り返すと更新効果が得られませんから、前年よりも深い位置で更新し直す必要があります。 前年更新したのに効果が出ていない。 頻繁に同じ位置で更新を繰り返している。二番茶後に毎年浅刈りを繰り返すなど、カタチ本位に茶園の更新をしていると太い枝から再生芽を出せないため更新効果を得られません。位置に問題が無い場合は、更新後に出た再生芽が病害虫の被害にあうなどして損傷し、側芽を出した可能性もあります。 更新位置が悪かった場合は、枝の構成を観察して細い枝が密集している下で更新します。 |
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