3月号 5.カンザワハダニに注意
-安全性に注意して適切な防除を-


3-5-1.カンザワハダニを3月にチェック

カンザワハダニは気温8℃以上で活動が活発化し、4月上旬頃から繁殖が始まります。摘採芽の安全性を考慮し早期に防除するために、萌芽期前の3月にカンザワハダニの発生密度をチェックします。

カンザワハダニの被害にあうと、葉が黄色に変色したり変形する、葉裏に褐色の斑点が出るなどの症状が起こります。 被害のチェックは、1ヶ所で50枚位の葉を見て、そのうち2〜3枚(2%)に食害葉を発見したら防除が必要と判断します。このチェックを5〜6ヶ所で行います。
カンザワハダニは、とくに葉裏や日当たりのよい裾部にいます。

基本編ロゴ カンザワハダニの詳細


3-5-2.カンザワハダニの防除

事前の管理として前年11月の防除が効いていれば、越冬ダニの繁殖は防げます。萌芽期以降は薬剤が残留する危険性もありますから散布しません。早期発見のため萌芽期前(3月中旬頃)にチェックしましょう。
カンザワハダニを 発見したら、萌芽期前の早期に防除します。萌芽期以降にやむをえず防除する場合は、農薬が残留しないよう分解の速い薬剤を選択する等、安全性に注意します。また、防除の際には葉裏に薬剤がかかるように散布してください。( 開葉期を過ぎた場合には、安全性の面から防除はしません。)

※カンザワハダニの天敵のダニが効果を発揮します。夏頃にお話しましょう。

 


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