3月号
3.きちんとやろう凍霜害対策
-防霜ファンのチェック- |
春の萌芽期前後から摘採期までの低温によって起こる被害を凍霜害といいます。
芽が出てからの晩霜害による被害は、もっとも痛手となります。 3月下旬〜4月中旬に霜(後霜)が発生しやすく、被害にあう危険率が高い。被害の危険度は芽の生育ステージによって違い、芽の生育が進んでいるほど被害は深刻です。萌芽期であればそれほど収量に影響しませんが、開葉期(一葉期・一枚目の葉が開くこと)以降の霜には注意が必要です。 |
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凍霜害対策を行うには、まず気象庁の予報をチェックします。「遅霜注意報」が予想された場合は注意しましょう。また、被害にあった場合に被害程度を客観的に判断するためにも、毎日の最低気温を記録しておくとよいでしょう。
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防霜ファンによる霜対策が行政指導によって広く普及しました。これは、防霜ファン(送風法)による方法が、もっともコストが低く安全性が高いためです。防霜ファンによる霜対策は、霜の降りる時に気温の逆転現象が起こることを利用した方法で、地上の暖かい空気を下方向へ送ることで霜の被害を防ぎます。 防霜ファンの他に、散水氷結法、被覆法などの防霜法がありますが、経済的労力的な面から防霜ファンによる送風法がもっともよいと思われます。 |
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防霜ファンは、萌芽期の3週間前より運転させます。運転前に以下のことをチェックし、間違いなく作動するようにしましょう。
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また、防霜ファンの作動温度は+3℃で稼働するようにセットします。安心感を求めて作動温度を高く設定するのを見かけますが、外気と株面温度との関係(次ページ)から+3℃で充分です。コスト(電気代)がかかる対策ですから過剰な対策は避けましょう。 |
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