4月号
8.[幼木園]幼木の仕立て
-株張りを大きくする仕立て- |
植え付け第2年目の茶樹は、一番茶前後に仕立てを行います。 幼木の仕立ては、中央の徒長をおさえて均等に枝を伸ばして安定させ、株張りを早く拡大することを目的に行います。幼木の生長は、株中央の主幹部が徒長しやすく出る芽がとても強いため、その強い部分を剪枝することで徒長を抑えて他の部分の弱い部分は浅く切ってバランスを取っていきます。 |
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幼木の仕立ては、2年目で25cm、3年目で35〜40cm程の高さにしますが、切る位置は葉の付き方や前年の剪枝位置を基準にして決めます。 前年、植え付けした時に剪枝した位置から5〜7cm上で剪枝します。枝の分岐点の少し上のあたりに、葉が密集して付いているところがあります。この葉層らしきものを確認したら、それらの葉を残して切るようにしましょう。 判断には次の2点がポイントです。
※幼木が気象災害や病害虫などで樹勢が弱っている場合には、やや浅く切ります。 |
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幼木の仕立ては、成木になってからの枝の構成の基礎をつくる大切な作業です。また、幼木時代に立体的に葉がついていることは、根が広がりやすく、地上部、地下部ともに生長させる時期です。収穫をあせらずに、長期的に見て優秀な成木園をつくりましょう。 また、4年目位の茶園では、夏の二番茶時期に軽く摘採します。 |
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