特集2.早期成園化
5:ダメージを避ける-防除と気象災害対策- |
|
||||||
幼木園では、通常成木園では摘採されて残らない新芽が残っているため、成木園と同様の防除ではすまない点がむずかしいところです。幼木園の主な病害虫被害は、チャノミドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマ、カンザワハダニなどの吸汁害虫による被害です。その他にも、チャノホソガ、ヨモギエダシャクトリ、ホコリダニ、サビダニなどの被害も最近増えているようです。 |
||||||
|
||||||
■5-2.寒害寒風害対策 ●寒風害 ●寒害 ●凍霜害 |
||||||
夏の幼木園は、着葉量が多いため蒸散量が多く、地表がさらされた部分が大きいので蒸発量も多いですから干ばつの被害を受けやすいものです。蒸発量を抑えるために株元にビニルフィルムや有機資材などのマルチ資材を敷きます。さらに、夏季の高温が続いて雨量が少なくpF値2.3以上になったら潅水します(20mmを1日4〜5mmとして5日位の間断潅水)。 |
||||||
幼木にとって、落葉や枝の損傷は大きな痛手です。暴風によって枝が折れたり落葉する被害が発生する場合があります。また、強風で株全体が揺れて株元がすり鉢状になると、断根したり乾燥して生育が阻害されます。海に近い茶園では、潮風害によって傷口から赤焼け病菌が感染して二重被害となることもあります。 |
||||||
特集2もくじ |2-1:骨格をつくる|2-2:地下部環境|2-3:苗木と植え付け|2-4:仕立て|2-5:防除と災害対策|2-6:幼木園の施肥| |
お気軽にご意見ご感想をお寄せください。
お茶街道文化会
主催:カワサキ機工株式会社
ochakaido@ochakaido.com