特集2.早期成園化
3:苗木の確保と定植方法 |
初期生育は苗木によって生育差が大きく出ます。2年生苗を定植する場合は、着葉量が多く枝が太く、根が太くて根量の多いものを選びます。ポット苗の挿し穂は、一番茶をそのまま伸ばした株頂部の栄養状態の良い穂を採取して木化しかかった部分だけを使います。 |
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栽植密度とは一定の面積に定植する苗木本数のことです。植栽密度を決めるにあたり、摘採面を早くつくることと、成園となった後の収量構成が最適な状態となって長期的に経済性を維持できることを考慮します。とくに新植改植に伴い大型機械導入を計画している場合には、R=3,000mmとほぼ水平に近い弧状にするため、裾部の枝が弱くなる形を避ける「二条植え」を勧めています。 右図は、千鳥植え、二条植えの株張りイメージです。単条植えの場合と比べて幹からの距離が短くなり、栄養状態が良く広く株張りした茶園がつくれます。極端に密植しますと初期はとても良い園相に見えますが年次経過と共に個体(株)間の競合が著しくなり、順調な生育は出来ません。また成園化した場合、早々に更新しなければ枝や構成が乱れてきます。 |
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苗木の取り扱いでは、根を傷つけないことと乾燥させないことが大切です。2年生苗の植え付けは3月号-7を参照してください。 ●ポット苗の場合 ペーパーポットは底が無いので、土を落とさないよう注意しましょう。また、ポット苗用の植付機を使用する場合は、植え付けた後にうまく土がかぶさるように、あらかじめ耕耘機等で土壌を砕土しておきます。植え付け後に一周して、歪んだカップや隙間が無いかなど不完全なものをチェックする必要があります。 |
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特集2もくじ |2-1:骨格をつくる|2-2:地下部環境|2-3:苗木と植え付け|2-4:仕立て|2-5:防除と災害対策|2-6:幼木園の施肥| |
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