特集2.早期成園化
2:地下部の環境を整える |
新規に造成する茶園は、根の生育に適した環境を整える必要があります。土壌の物理性とは、通気性と透水性、保水性、膨軟性などの条件で、ち密化した土壌や排水不良の茶園では早期成園化は望めません。とくに乗用型茶園管理機を導入する茶園では踏圧によるち密化が進むので新植時に充分な膨軟性を確保しておくことが大切です。 |
||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||
■2-2.生育に必要な酸素量 根は酸素を吸収して炭酸ガスを吐き出す呼吸をします。そのエネルギーによって土壌中の養水分を吸収しています。中でももっとも活発に呼吸して吸収活動を行っているのは細根です。そのため、土壌の通気性は絶対必要条件であり、酸素が少ないと細根の活性が衰えて生育が抑制され、極度に欠乏した場合には枯死することもあります。ち密化した土壌や排水不良の茶園では、早期成園化は望めません。 |
||||||||||||||||||||||||
■2-3.透水性・保水性・膨軟性の維持 ●透水性 ●保水性 ●膨軟性 |
||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||
■2-4.土壌の化学性を改善する 土壌によって化学性は異なりますが、よほど特殊な土壌でない限り土壌改良によって生産が可能であり良質茶の生産も期待できます。新規造成茶園は深い層の土を掘り起こしますから、入念に土壌診断を行ってから土壌改良を行います。 アルカリ性土壌の場合は風化によって酸性度を高め、強酸性土壌は石灰類を施用し肥料種類の選択によって改善します(目標pH4〜5)。風化させるには、土壌を耕して地面の表面積を大きくして、雨による酸性化を期待してそのまま放置します。 |
||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||
特集2もくじ |2-1:骨格をつくる|2-2:地下部環境|2-3:苗木と植え付け|2-4:仕立て|2-5:防除と災害対策|2-6:幼木園の施肥| |
お気軽にご意見ご感想をお寄せください。
お茶街道文化会
主催:カワサキ機工株式会社
ochakaido@ochakaido.com