You are here: TOPPAGE> お茶草子案内> お茶の効能> 第6回 血糖 |
おいしいものを食べることを制限されるつらーい糖尿病。今後ますます増加すると予測されています。日系ハワイ人の40%に糖尿病がみられたという末恐ろしい報告もあるそうで、豊かな日本で飽食の時代を過ごしてきたわたしたちも、日常生活での予防を意識した方がいいようです。今回は、緑茶の血糖値を下げる作用についてのお話です。 |
■どうして糖尿病になるの?人は血管の細胞と共に老いる
わたしたちの生命は、たんぱく質が機能している姿であり、身体は合成と分解を繰り返しています。DNAの情報を基にたんぱく質を合成する工程をコーディングといい、このコーディングの過程でトラブルが起き始めると、糖尿病やがんが発生することが解ってきました。30代後半〜40代になると、コーディングのイレギュラーを防いでいる酵素(スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなど)に個人差が生じてきます。これが、成人病発生の要因と考えられています。糖尿病は、高血糖状態が続くと、コーディングにトラブルを起こすであろう活性酵素が発生して、細胞の損傷を起こすことで、とくに血管系に及ぼす影響が大きい。このようなことから、「人は血管の細胞と共に老いる」と言えるのです。
■糖尿病治療のポイント1.高血糖状態にしない。
2.過剰な活性酵素をなくす。
3.良質なたんぱく質とビタミン、 ミネラルのを充分摂取する。
■緑茶が血糖の上昇を抑制する緑茶が生体に及ぼす影響の臨床テストから、緑茶の効能をご紹介します。 (聖隷三方原病院 金子節子氏/静岡県茶業会議所「読むとお茶が飲みたくなる本」より抜粋)
境界型糖尿病患者に3カ月間、茶ポリフェノン(R)粒(1日に16粒、3粒で1杯の茶飲に相当、1粒30mgの粗カテキン)を飲んでいただいた臨床実験では、以下のグラフのように血糖値が抑制されています。
この結果をみると、茶ポリフェノン粒が3粒で1杯の茶飲に相当ですから、1日5杯くらいの緑茶を飲むと血糖値を下げる効果が期待できるようです。
その他の実験から、たんぱく尿もプラスからマイナスとなるなど、興味深い結果も報告されており、今後の研究が期待されます。良質なミネラルを生活習慣の中で取り入れていくには、緑茶は最適な嗜好品と言えるようです。
自分の身体を守るためには、治療よりも予防の時代。日ごろの食生活で健康を保つよう心掛けましょう。
※「ポリフェノン」および「POLYPHENON」は三井農林(株)の登録商標です。
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