7月号
7.秋肥と防除
-秋まで葉を大切にしよう- |
秋肥は春肥よりも効率的で収量にあたえるウェイトが高い施肥で、8月上旬から下旬に1回目を施します。秋肥には、夏までの摘採で弱った樹勢を回復させる目的があり、10〜11月の光合成が活発な時期に吸収利用されます。茶園の状態を観察して土壌条件や気象に適した肥料を選択しましょう。 秋肥の2回目まで20日ほどの施肥間隔をあける必要があるため、秋の最終施肥の時期を考えて1回目の施肥時期を決めます。 |
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秋肥は、年間施肥量に対して30%の窒素と50%のリン酸・カリを施します。年間の施肥設計で決めた施肥と割合に従ってください。たとえば静岡県の施肥基準では、秋肥で[窒素19.8kg、リン酸11kg、カリ16.5kg]です。指導基準の1回あたりの施肥量を守って実施してください。 |
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8月はクワシロカイガラムシ、カンザワハダニの発生時期にあたります。地域の発生情報に注意して、適期に防除しましょう。 また、梅雨を迎えて病害虫の発生が心配されます。病害虫はとくに夏の気象条件に左右されます。夏の気象が曇天多雨で冷涼な年は、もち病や炭疽病などの病害が発生しやすく、逆に高温で乾燥した日が続くとクワシロカイガラムシ(第3回目)やダニ類が多発します。 |
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7月号もくじ |7-1:三番茶 |7-2:摘採|7-3:深耕|7-4:干ばつ|7-5:土壌診断|7-6:土壌改良|7-7:秋肥・防除| |
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お茶街道文化会
主催:カワサキ機工株式会社
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